会津地域産業観光ガイド

産業観光をご検討中のみなさまへ

お知らせ

第3回産業資産ガイド研修会が行われました

2017.12.25

会津若松産業資産利活用推進協議会では、会津地域での産業観光の受け入れを推進しており、
会津地域の産業資産を案内できるツアーガイドの育成にも力をいれています。
その一環として、今年度はツアー形式による、ツアーガイドの研修会を実施しており、
これまでに2回開催されています。

第3回は、東北電力会津若松支社全面協力のもと、
東北電力初代会長として、戦後の電力再編に務めた「白洲次郎」の足跡をめぐるとともに、
金山町と柳津町にある再生可能エネルギー発電所を見学しました。

11月16日、ツアー当日はまるで冬のような冷え込み。
目的地の奥会津、金山町と柳津町は雪模様とのことでした。
寒さ対策万全でツアーバスに乗り込みます。
研修会参加者は、鶴ヶ城をはじめとしたボランティアガイドの皆様です。


協議会によるガイドの中、研修のツアーが開始。
ボランティアガイドの皆様が、その豊富な知識でさまざまな話題を提供してくださり、
車内は大いに盛り上がっていました。

第二沼沢発電所

揚水式発電という発電方式で、発電所の上部と下部に大きな池(調整池)をつくり、
電気の使用が少ない時間帯に下池から上池へ水をくみ上げ、発電時にはその水を落とし、
発電機を回すことで発電します。

第二沼沢発電所では、沼沢湖を上池、只見川の宮下調整池を下池とし、
その間の落差214メートルを利用して最大出力46万キロワットの電気を生み出しています。

また、周辺の景観保護のため、発電所の主要な施設は地下に作られており、
沼沢湖や只見川の水質保全の監視装置や、生息する魚を保護する装置など、自然への配慮がなされています。

普段は入れないトンネルを抜けて、地下の発電所施設へ向かいます。


DVDによる水力発電の詳しい説明を受け、いよいよ施設の見学です。


二班に分かれて、発電所施設本部へ入って行きます。


どんどんと地下深くに入って行きます。


水車室の内部で説明を受けます。
上部が発電機、下部が水車になっています。
発電機への結露を防ぐために、内部は温かくなっていました。


発電を行わないときは、下池の只見川から、上池の沼沢湖へ
水をくみ上げるポンプになります。沼沢湖の水質の保全のため、
只見川の水質が良くない時を避けて、行われるそうです。


最後に制御室を案内していただきました。
普段は会津若松市より、遠隔操作を行っているとのことです。


第二沼沢発電所をあとにして、休憩場所の道の駅「奥会津かねやま」へ向かいます。
車窓の紅葉が素晴らしかったです。


金山町の山並み、頂上付近はうっすら雪景色です。


会津のB級グルメであるミニかつ丼とざるそばのセットをいただき、
「白洲次郎」記念碑めぐりに向かいます。

東北電力初代会長 白洲次郎

第二次世界大戦後の日本の復興に活躍し、電気事業の再編成に力を注いだ「白洲次郎」
「マッカーサーを叱り飛ばした日本人」など逸話は多く、その生き方が脚光をあびています。
東京電力の初代会長に就任してからは、只見川の電源開発に奔走しました。
現場車両を自ら運転し、発電所の建設現場に従事する社員や工事関係者を激励して回ったそうです。
只見川の発電所の中に、白洲次郎の思いを刻んだ記念碑が5ヶ所あります。
今回はその中で3ヶ所を見学しました。

本名発電所(本名ダム) 白洲次郎の碑

発電専用のダムで、天端を国道252号線が通っている全国でも数少ないダムです。
記念碑には
「遠隔の地で幾多の不便を忍び
 建設運営に邁進しつある東北電力社員の家族に対して
 心からの感謝を捧げる」
と刻まれています。


ダム建設に命を懸けた方々の慰霊碑も建てられていました。

上田発電所(上田ダム) 白洲次郎の碑

本名ダムと同様の発電専用のダムで、堰堤は散策できるようになっています。
記念碑には
「建設に盡力したみなさん
 これは諸君の熱と力の永遠の記念碑だ
 上田発電所竣工に際して」
と刻まれています。
白洲次郎と記念碑の案内板も建てられています。


3ケ所目の碑のある柳津発電所の前に、柳津西山地熱発電所を見学に向かいます。

柳津西山地熱発電所

地熱発電は、地中のマグマで高温になった摂氏約200度~350度の熱水を井戸(生産井)からくみ出し、その熱水から取り出した蒸気で発電機のタービンを回して発電します。
タービンを回し終わった蒸気は冷やされて別の井戸(還元井)から地下深くに戻します。

柳津西山地熱発電所は、平成7年5月に運転を開始し、現在3万キロワットの電力を供給しています。
日本で初の硫化水素除去装置を導入し周囲環境への配慮もしています。


見学の前に、地熱発電の仕組みの説明と質疑応答が行われました。
つっこんだ質問も飛び、担当の方も熱心に答えていただきました。


タービンと発電機を間近で見学できました。
摂氏約165度の蒸気でタービンを回し電気を作ります。


制御室で地熱発電の現状について説明が行われました。
この発電所は異常の有無を、遠方で監視しています。


発電所の敷地内に併設されたPR館では、
熱に関するさまざまな不思議や、
電気を起こす仕組みなどを遊びながら学べます。


蒸気タービンの実物も展示されていました。


遠くに熱水をくみ出す生産井の蒸気が見えました。

柳津発電所(柳津ダム) 白洲次郎の碑

こちらも発電専用のダムとなっており、春には桜、秋には紅葉が訪れる人の目を楽しませています。
記念碑の周辺も紅葉が彩を添えていました。
記念碑には
「この発電所の完成は
 地元の人々の理解ある協力と
 東北電力従業員の不抜の努力なしには不可能であった
 その感激と感謝の記録にこれを書く」
と記されています。


只見川流域の電源開発にかけた人々の熱い思い、
そして現代にも通じる再生可能エネルギーの先駆けとなった
発電所を体感することが出来た貴重なツアーとなりました。

今後も研修ツアーを行い、ツアーガイドの育成の他、
より魅力的な産業観光ツアーの実施に向けての検討をすすめていきます。

会津若松市産業資産利活用推進協議会では、
お客様が会津で産業観光を行う際のプラン作成をサポートしております。
テーマごとのコース・周遊プランのご提案、見学場所との調整も含めて
お手伝いをさせていただきます。

ぜひ協議会へご依頼ください。

→詳しくはこちら(産業観光をご検討中のみなさまへ